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親の介護でお金がないときの対処法|一人っ子・使える公的制度まとめ

約15分で読めます 家族ナビ編集部
親の介護でお金がないときの対処法|一人っ子・使える公的制度まとめ

「親の介護にお金がかかるのに、出せるお金がない」——そう感じて不安になっている方は少なくありません。とくにきょうだいがいない一人っ子の場合、相談できる相手もなく一人で抱え込みがちです。この記事では、お金がないときにまず確認したい考え方と、使える公的制度、それでも難しいときの選択肢までを整理しました。

結論を先にお伝えすると、介護費用はまず親本人の年金・資産でまかなうのが基本で、子が自分の生活を犠牲にしてまで負担する必要はないと理解されています。負担が重いときは高額介護サービス費や負担限度額認定などの公的制度で軽減できる場合があり、それでも支払いが難しいときは生活保護も検討の対象になります。一人で判断せず、地域包括支援センターなど公的な窓口に相談するのが第一歩です。

親の介護でお金がないとき、まず確認したい考え方

「親の介護費用は、まず親本人のお金でまかなう」のが基本です。 親の年金・預貯金・保有資産を、親自身のための費用に充てるという順番で考えます。

そのうえで足りない分を家族が補う形になりますが、民法で定められた扶養の義務は「自分の生活を著しく犠牲にしてまで負担する」ものではなく、無理のない範囲での支援と理解されています。子の家計が立ち行かなくなるほど負担する必要はない、という点をまず押さえておきましょう。

支払いの順番主な原資
①まず本人年金・預貯金・保有資産
②足りない分を家族無理のない範囲で支援
③それでも難しい場合公的制度・生活保護などの活用を検討
ワンポイント

親の資産や年金額を子が把握していないケースは多くあります。介護が始まる前後で、親本人の同意のうえ、年金額・預貯金・保険・持ち家などのおおまかな状況を確認しておくと、使える制度や見通しを立てやすくなります。

一人っ子・頼れる人がいない場合の進め方

きょうだいがいない一人っ子の場合でも、すべてを自分一人で背負う必要はありません。 費用を分担する相手がいないぶん、公的な支援の窓口を「もう一人の相談相手」として早めに頼ることが大切です。

一人で抱え込むと、仕事との両立が難しくなったり、自分の貯蓄を取り崩しすぎたりしやすくなります。次のような窓口は無料で相談でき、制度の案内やケアの組み立てを手伝ってくれます。

  • 地域包括支援センター: 高齢者の介護・福祉・お金の相談を幅広く受け付ける公的窓口。まず最初に相談する先として適しています。
  • ケアマネジャー(介護支援専門員): 要介護認定を受けた後、サービスの組み合わせや費用の調整を相談できます。
  • 市区町村の介護保険・福祉の窓口: 各種制度の申請や、減額の要件を確認できます。
ワンポイント

きょうだいで分担する前提の進め方は、複数きょうだいがいる方向けに親の介護費用は誰が払う?兄弟の分担とお金がないときの対処で別に整理しています。分担できる相手がいる場合はあわせて確認してください。

お金がないときに使える公的制度

介護費用の負担が重いと感じたら、まず公的な軽減制度を確認しましょう。いずれも所得や資産などの要件があり、申請が必要です。最終的な適用可否は市区町村の窓口でご確認ください。

制度どんな制度か主な対象
高額介護サービス費1か月の介護サービス費の自己負担が上限を超えた分が払い戻される介護保険サービスの利用者
負担限度額認定(特定入所者介護サービス費)特養などの食費・居住費が軽減される所得・資産が一定以下の方
高額医療・高額介護合算制度医療と介護の自己負担を1年単位で合算し上限超過分が払い戻される医療・介護を両方利用する世帯
医療費控除施設・在宅サービス費の一部が確定申告で控除の対象になる場合がある一定額以上の医療費がある方

このほか、世帯の状況によっては世帯分離で自己負担の上限が変わる場合があります。ただし世帯分離は他の制度や扶養に影響することもあるため、メリット・デメリットを窓口で確認したうえで判断することをおすすめします。

ワンポイント

これらの制度は「申請しないと受けられない」ものがほとんどです。要介護認定や所得の状況によって使えるものが変わるため、地域包括支援センターやケアマネジャーに「今の状況で使える軽減制度はあるか」をまとめて相談すると確認の手間を減らせます。

費用の全体像と内訳は老人ホームの費用相場【種類別】で、在宅で介護を続ける場合の費用は在宅介護の費用とサービスの使い方で詳しく整理しています。

費用を抑えるための施設・サービスの選び方

制度の活用に加えて、ケアの選び方でも負担は変わります。

  • 公的施設を検討する: 特別養護老人ホーム(特養)などは、有料老人ホームに比べて費用を抑えやすい傾向があります。ただし入所には要介護度などの条件があり、地域によっては待機が生じることもあります。
  • 在宅と施設の総額を比べる: 一概にどちらが安いとは言えないため、本人の状態と家族の状況で総額を比較します。
  • ケアマネジャーに相談する: 介護度に合ったサービスの組み合わせで、過不足のない費用に調整しやすくなります。

特養の費用や入所の条件は特別養護老人ホーム(特養)の費用と入所条件、待機の状況は特養の待機はどれくらい?で整理しています。

それでも支払いが難しいとき:生活保護という選択肢

本人にも家族にも支払い能力がないときは、生活保護が最後のセーフティネットになります。 生活保護では、介護に必要なサービス費が介護扶助としてまかなわれる仕組みがあります。

生活保護の申請は本人または扶養義務者などが行い、資産・収入・扶養の状況をふまえて自治体が判断します。「親が生活保護を受けると子の負担になる」と思われがちですが、扶養できるかどうかの照会はあっても、扶養できない事情があればその旨を伝えることができます。

生活保護を受けている方が入れる施設や手続きの流れは生活保護で入れる老人ホームと手続きで詳しく整理しています。判断に迷うときは、申請前に市区町村の福祉窓口や地域包括支援センターに相談してください。

ワンポイント

生活保護やお金に関する判断は、世帯の状況によって結果が大きく変わります。この記事は一般的な情報の整理であり、個別の可否を約束するものではありません。具体的な判断は、市区町村の窓口や専門家にご確認ください。

まとめ

  • 親の介護費用はまず親本人の年金・資産から支払い、子が生活を犠牲にしてまで負担する必要はないと理解されている。
  • 一人っ子で頼れる相手がいなくても、地域包括支援センターやケアマネジャーなど無料の窓口を早めに頼ることで一人で抱え込まずに済む。
  • 負担が重いときは高額介護サービス費・負担限度額認定・高額医療高額介護合算・医療費控除などの軽減制度を申請して確認する
  • 公的施設の検討やケアマネジャーへの相談で、費用を抑えられる場合がある。
  • 本人にも家族にも支払いが難しいときは、生活保護も検討の対象になる。一人で判断せず公的窓口に相談する。
一人っ子で親の介護にお金がない場合、どうすればいいですか?

きょうだいがいなくても一人で抱え込む必要はありません。まず地域包括支援センターやケアマネジャーなど無料の窓口に相談し、高額介護サービス費や負担限度額認定などの軽減制度を確認しましょう。支払いがどうしても難しい場合は生活保護も検討対象になります。

親の介護費用は子どもが負担しなければなりませんか?

まずは親本人の年金や資産から支払うのが原則です。民法に扶養の義務はありますが、自分の生活を著しく犠牲にしてまで負担するものではないと理解されています。負担が難しい事情があれば、その旨を窓口に伝えることができます。

お金がないときにまず使える制度は何ですか?

介護保険サービスを利用しているなら、高額介護サービス費や負担限度額認定がまず確認したい制度です。いずれも要件があり申請が必要なため、市区町村の窓口や地域包括支援センターに、今の状況で使える制度をまとめて相談すると確認しやすくなります。

親が生活保護を受けると子どもに負担が来ますか?

生活保護の申請では扶養できるかどうかの照会が行われることがありますが、扶養が難しい事情があればその旨を伝えることができます。子の負担になるとは限りません。詳しくは市区町村の福祉窓口にご確認ください。

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