老人ホーム・介護施設

老人ホームの費用はいくら?種類別の月額・初期費用の相場【2026年版】

約19分で読めます 家族ナビ編集部
老人ホームの費用はいくら?種類別の月額・初期費用の相場【2026年版】

「親の老人ホームを探し始めたけれど、費用がいくらかかるのか分からない」——そう感じている方は少なくありません。この記事では、老人ホームの費用相場を種類別に整理し、初期費用と月額の内訳、公的施設と民間施設の違い、負担を抑えるための支援制度までをまとめました。

結論を先にお伝えすると、老人ホームの月額費用は施設の種類によっておおよそ月8万〜30万円が目安です。公的施設(特別養護老人ホームなど)は比較的安く、民間の介護付き有料老人ホームは高めになる傾向があります。初期費用は0円の施設から数百万円かかる施設まで幅があります(いずれも調査時点の一般的な目安です)。

老人ホームの費用相場【種類別】

老人ホームの費用は「初期費用(入居一時金など)」と「月額費用」の2つに分かれます。種類別の目安は次の通りです。

種類初期費用の目安月額費用の目安運営
特別養護老人ホーム(特養)0円約8〜15万円公的
介護老人保健施設(老健)0円約8〜16万円公的
ケアハウス(軽費老人ホーム)0〜数十万円約9〜16万円公的
グループホーム0〜数十万円約12〜18万円民間
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)敷金(月額の数か月分)約10〜25万円民間
住宅型有料老人ホーム0〜数百万円約15〜30万円民間
介護付き有料老人ホーム0〜数百万円(高額帯あり)約15〜30万円民間

※ 上記は調査時点の一般的な目安です。立地・居室タイプ・介護度・サービス内容により大きく変動します。最新の料金は各施設の公式情報・重要事項説明書でご確認ください。

公的施設は費用が抑えやすい一方で、特養は原則「要介護3以上」が対象で、地域によっては入居待ちが発生することがあります。民間施設は費用が高めですが、入居条件や設備・サービスの選択肢が広い傾向があります。

【独自調査】590施設の月額・入居金の実態

一般的な相場表に加えて、当サイトで実際の施設データを集計しました。介護施設の費用は施設ごとに幅が大きいため、公開されている施設情報から月額・入居金を集め、中央値などを算出しています。

ワンポイント

調査の概要:介護施設の検索サイト「LIFULL介護」に掲載された有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅などの公開料金から、関東・関西・中部・九州の主要沿線エリア計590施設分を当サイトが収集・集計しました(2026年6月時点)。金額は各施設に表示された最小プランの月額・入居金を用いています。実際の費用は居室タイプ・要介護度・サービス内容で変わるため、目安としてご覧ください。

月額費用(最小プラン)の集計結果

指標月額
中央値約18.5万円
平均約18.8万円
安いほうから25%の点約14.3万円
高いほうから25%の点約22.6万円
レンジ約0.1万〜51.5万円

月額の分布をみると、15万〜20万円台がボリュームゾーンでした。

月額帯施設数の割合
〜10万円約9%
10〜15万円約21%
15〜20万円約30%
20〜25万円約26%
25万円〜約14%

入居金(初期費用)の集計結果

入居金は約55%の施設が0円でした(月々の家賃に上乗せする「月払い方式」を含みます)。入居金がある施設(残り約45%)に絞ると、中央値は約48万円で、4分の1の施設は約18万円以下、上位には数千万円規模の高額帯もありました。

地域別の月額中央値

地域月額の中央値集計した施設数
関東約19.3万円282
中部約18.9万円77
関西約18.4万円168
九州約14.0万円63

同じ「老人ホーム」でも地域差があり、今回の集計では関東がやや高め、九州が低めという傾向が見られました。あくまで公開料金の最小プランをもとにした目安であり、実際の費用は見学・見積もりでご確認ください。

【2026年7月更新】 上記の590施設調査を全国に拡大し、47都道府県・6,705施設の月額費用・入居金を集計した第2弾調査を公開しました。全国の月額中央値は約15.8万円、東京都(約21.2万円)と大分県(約9.5万円)では2倍以上の差があります。都道府県別の一覧表・施設タイプ別の比較は【独自調査】全国6,705施設の老人ホーム月額費用をご覧ください。

費用の内訳:初期費用と月額に何が含まれる?

費用の中身を理解しておくと、見積もりや重要事項説明書を読み解きやすくなります。

  • 初期費用(入居一時金): 家賃の前払いにあたる費用。0円の施設もあれば、数百万円以上の施設もあります。償却期間や返還の有無は施設ごとに異なります。
  • 月額費用: 家賃・管理費・食費・水道光熱費が中心。これに介護サービス費(介護保険の自己負担分)が加わります。
  • その他: おむつ代・医療費・日用品費・レクリエーション費などは月額に含まれず、別途かかることが一般的です。

「月額◯万円」と書かれていても、おむつ代や医療費が別途であることは多いため、総額でいくらになるかを確認することが大切です。

公的施設と民間施設、費用はどう違う?

公的施設(特養・老健・ケアハウス)とは、自治体や社会福祉法人などが運営する施設で、費用が比較的抑えやすいのが特徴です。所得に応じた負担軽減制度の対象にもなります。

民間施設(有料老人ホーム・サ高住・グループホーム)とは、民間企業などが運営する施設で、費用は高めですが、サービスや居室の選択肢が広い傾向があります。

費用だけで選ぶと「入居条件に合わない」「必要な介護を受けられない」といったミスマッチが起きることがあります。費用・介護体制・立地・本人の状態の4点を合わせて比較するのがおすすめです。

ワンポイント

費用の比較は、1施設だけでなく複数の施設の資料を取り寄せて並べて比べると判断しやすくなります。同じ「介護付き有料老人ホーム」でも、月額や初期費用、サービス内容は施設ごとに大きく異なります。

費用負担を抑える支援制度

費用が心配な場合に確認しておきたい主な制度です(いずれも要件があり、最終的な適用可否は自治体・専門家への確認が必要です)。

  • 介護保険: 介護サービス費の自己負担は原則1〜3割。要介護認定が前提です。
  • 特定入所者介護サービス費(負担限度額認定): 所得や資産が一定以下の場合、特養などの食費・居住費が軽減される制度です。
  • 高額介護サービス費: 1か月の介護サービス費の自己負担が上限を超えた分が払い戻される制度です。
  • 医療費控除: 施設の種類や費用項目によっては医療費控除の対象になる場合があります。

これらは制度の要件や金額が改定されることがあります。適用の可否や手続きは、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センター、専門家にご確認ください。

入居までの流れ

おおまかな流れは次の通りです。

  1. 情報収集(種類・費用・エリアの目安を把握する)
  2. 気になる施設の資料請求・比較
  3. 見学・体験入居で実際の雰囲気を確認
  4. 申し込み・面談・必要書類の準備
  5. 契約(重要事項説明書の内容を確認)・入居

見学では、費用の内訳に加えて、職員の対応・食事・医療や介護のケア体制・夜間の人員などもチェックすると、入居後のミスマッチを防ぎやすくなります。

まとめ

  • 老人ホームの月額費用は種類によりおおよそ月8万〜30万円が目安(調査時点)。
  • 公的施設(特養など)は費用が抑えやすく、民間施設は選択肢が広い。
  • 「月額」に含まれない費用(おむつ代・医療費など)があるため総額で確認する。
  • 介護保険・負担限度額認定・高額介護サービス費などの支援制度を確認する。
  • 費用・介護体制・立地・本人の状態の4点で、複数施設を比較する。
老人ホームで一番費用が安いのはどの種類ですか?

一般的には特別養護老人ホーム(特養)など公的施設が費用を抑えやすい傾向があります。ただし特養は原則要介護3以上が対象で、地域により入居待ちが生じることがあります。最新の条件は各施設にご確認ください。

入居一時金は支払う必要がありますか?

いいえ。入居一時金が0円の施設もあります。特養などの公的施設は基本的に一時金がかからず、民間施設では0円〜数百万円以上まで幅があります。

月額費用のほかにかかる費用はありますか?

おむつ代・医療費・日用品費・レクリエーション費などは月額に含まれないことが一般的です。総額で比較することをおすすめします。

費用負担を軽くする制度はありますか?

介護保険のほか、負担限度額認定(特定入所者介護サービス費)や高額介護サービス費などがあります。要件があるため、市区町村の窓口や地域包括支援センターにご確認ください。

参考にした公的資料

※ 公的資料は本記事の調査時点で参照したものです。制度・料金・運用は改定される場合があるため、最新は各窓口・公式サイトでご確認ください。

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