グループホームとは?費用・入居条件と特養・有料との違い
「認知症と診断されたが、自宅での介護がこれ以上難しくなってきた」「グループホームという施設があると聞いたけれど、どんなところなのか分からない」——そう感じているご家族に向けて、グループホームの基本的な仕組みを整理しました。費用の目安・入居条件・他施設との違いまで、ひととおり確認できます。
結論を先にお伝えすると、グループホームは認知症の高齢者が少人数のグループ(ユニット)で共同生活し、専門スタッフの支援を受けながら家庭的な環境で暮らす介護施設です。月額費用は約12〜18万円が目安で、要支援2または要介護の認定と認知症の診断、施設が所在する市区町村への住民票登録が入居の主な条件となります(以下の数値はいずれも2026年時点の一般的な目安です)。
グループホームとは
グループホームとは、認知症の高齢者が少人数のグループ(ユニット)で共同生活し、専門スタッフの支援を受ける介護施設です。正式名称は「認知症対応型共同生活介護」といいます。
1ユニットの定員は原則5〜9人。入浴・排泄などの介護サービスを受けながら、食事の準備や掃除・洗濯といった日常の家事にも可能な範囲で参加します。大規模施設にありがちな均一的な生活スケジュールではなく、本人のペースや役割を大切にした家庭に近い環境を目指しているのが特徴です。
「認知症になっても、その人らしく暮らせる場所をつくる」という考え方がグループホームの根幹にあります。なじみの関係(スタッフ・仲間)が生まれやすい小規模な場での生活が、認知症の方の穏やかな日常につながることが期待されています。
グループホームの費用の目安
グループホームの費用は「初期費用」と「月額費用」に分かれます。月額費用はさらに家賃・食費・介護サービス費などで構成されます。
費用の内訳(目安)
| 費用の種類 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 敷金・保証金など | 0〜数十万円 |
| 家賃 | 居室の利用料 | 約4〜8万円/月 |
| 食費 | 1日3食分 | 約4〜5万円/月 |
| 介護サービス費 | 介護保険の自己負担分(1〜3割) | 約0.5〜1.5万円/月 |
| その他 | 日用品費・光熱費の実費等 | 施設により異なる |
| 月額合計の目安 | 約12〜18万円 |
初期費用は施設によって0円の場合もあれば、数十万円の保証金が必要な場合もあります。月額の幅は地域・施設の設備・居室面積などによって変わります(2026年時点の一般的な目安です。実際の金額は各施設にご確認ください)。
介護サービス費は介護保険の給付対象です。自己負担割合は所得に応じて1〜3割となります。また、低所得の方には「負担限度額認定制度」の対象となるケースもあります。詳しくは市区町村の窓口やケアマネジャーにご確認ください。
入居条件
グループホームへの入居には、主に以下の条件が求められます。
- 認知症の診断を受けていること — 医師による認知症の診断が必要です
- 要支援2または要介護1〜5の認定を受けていること — 介護保険の認定が入居の前提です
- 施設と同じ市区町村に住民票があること — グループホームは「地域密着型サービス」に該当するため、原則として施設所在の市区町村の住民のみ利用できます
- 共同生活に支障のない状態であること — 感染症・医療的ケアの程度などは施設ごとに異なります
年齢の目安としては65歳以上が一般的ですが、若年性認知症の方は40歳以上で特定疾病の認定を受けていれば利用できる場合があります。
医療的ケア(胃ろう・インスリン注射など)が必要な場合は、対応できる施設が限られます。見学・問い合わせの際に対応可否を確認することをおすすめします。詳しい入居判定はケアマネジャーまたは地域包括支援センターにご相談ください。
特養・有料老人ホームとの違い
グループホームの特徴は、特養(特別養護老人ホーム)や有料老人ホームと比較すると整理しやすくなります。
| 比較項目 | グループホーム | 特養(特別養護老人ホーム) | 介護付き有料老人ホーム |
|---|---|---|---|
| 入居対象 | 認知症の方(要支援2以上) | 原則要介護3以上、65歳以上 | 要支援1以上(施設による) |
| 認知症対応 | 認知症専門 | 幅広い要介護者 | 施設により異なる |
| 規模 | 小規模(1ユニット5〜9人) | 大〜中規模 | 規模は施設次第 |
| 月額費用の目安 | 約12〜18万円 | 約8〜15万円 | 約15〜30万円 |
| 初期費用の目安 | 0〜数十万円 | 0円 | 0〜数百万円 |
| 運営 | 民間(地域密着型) | 公的(社会福祉法人等) | 民間 |
| 住民票の制限 | あり(同市区町村のみ) | なし | なし |
| 待機の状況 | 施設により異なる | 待機が生じやすい | 比較的入居しやすい |
費用面では特養のほうが安い傾向がありますが、特養は入居待ちが生じやすく、要介護3以上でないと原則として入居できません。グループホームは認知症に特化した支援を少人数の環境で受けられる点が強みです。
施設の種類全体を比較したい場合は「老人ホームの種類」、特養の詳細は「特別養護老人ホーム(特養)とは」、有料老人ホームの詳細は「有料老人ホームとは」をご覧ください。
認知症の状態・医療依存度・家族の面会頻度・地域の空き状況によって、最適な施設は異なります。選択に迷ったときは、担当ケアマネジャーや地域包括支援センターにご相談ください。
まとめ
- グループホームは認知症の方を対象とした少人数の共同生活施設(地域密着型)
- 月額費用は約12〜18万円が目安(初期費用は0〜数十万円、いずれも2026年時点)
- 入居条件は「認知症の診断」「要支援2以上の介護認定」「同市区町村の住民票」の3点が柱
- 特養と比べると費用はやや高めだが、認知症専門の支援と家庭的な環境が特徴
- 医療的ケアが必要な場合は対応可否を施設ごとに確認することが大切
グループホームの月額費用はどのくらいかかりますか?
月額の目安は約12〜18万円です(2026年時点の一般的な目安)。家賃・食費・介護サービス費・日用品費などが含まれます。初期費用は施設によって0円〜数十万円の幅があります。
グループホームの入居条件を教えてください。
主な条件は、医師による認知症の診断、要支援2以上の介護保険認定、施設と同じ市区町村への住民票の登録の3つです。年齢は65歳以上が一般的ですが、若年性認知症の方(40歳以上)も対象となる場合があります。
認知症でないとグループホームには入れませんか?
グループホームは認知症の方を対象とした専門施設ですので、認知症の診断は入居の前提条件になります。認知症の診断がない場合は、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など、他の施設も選択肢として検討してみてください。
特養とグループホームはどう違いますか?
特養は公的施設で費用が安く抑えやすいですが、原則要介護3以上が対象で入居待ちが生じやすいです。グループホームは認知症専門で少人数の家庭的な環境が特徴ですが、地域密着型のため住民票の制限があります。費用・入居条件・介護体制を比べながら、状況に合う施設を探すことが大切です。詳しくは[老人ホームの種類](/roujin-home/shurui/)もご覧ください。
グループホームを選ぶときに何を確認すればよいですか?
主に「医療的ケアへの対応範囲」「認知症への具体的な取り組み」「スタッフの体制と経験」「立地と面会のしやすさ」「空き状況と入居までの期間」を確認しておくとよいでしょう。実際に見学して雰囲気を確かめることもおすすめします。
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